先週金曜日フロンティアの入れ替えをしました。
フロンティアとは、銀写真をプリントする機械のこと。
こちらが12年間皆さまの銀写真をプリントし続けてきたフロンティア350
2002年9月からまるっと12年間皆さまのお写真を焼き続けてくれました。
本当にお疲れ様でした。
こちらが新しくやってきたフロンティア5500R
大きさはほぼ一緒ですが、高さがないため小さく感じられます。
さて、皆さんは写真屋の銀写真プリントについて
お家のインクジェットプリントとの違いについてご存知ですか?
FBにも書込みましたがもう一度この機会に皆さんに
写真屋の銀写真プリントについてご説明いたします。
今回入替えをしたフロンティアが銀写真プリントマシンなのですが
このフロンティアの中で何が行われているかというと…
写真データをまずは写真印画紙にレーザー露光します。
写真印画紙(表面がゼラチンでできてます)に光が当たると、
感光物質が化学変化を開始します。
次に現像液に浸すと、印画紙に入っている色素の元は、
化学変化を始めた感光物質や現像液の成分と化学反応を起こして色素を作ります。
次に、化学反応で必要な色素を作ったら、不要なものを洗い流します。
不要な成分を洗い流して化学反応を止めると、
反応すべき色素の元だけが色鮮やかな色素になり、
ゼラチンのカゴに浮かんだステンドグラス状態になります。
この一連の作業がフロンティアという機械の中で行われています。
すごい仕組みの機械ですよね〜
簡単にいうと、
写真屋の銀写真プリントは、ゼラチンのカゴに守られている
小さなステンドグラスが無数に白いキャンパスの上にちりばめられている。
そこを通過した光が可愛いわが子の笑顔として私たちの瞼に像を結ぶ。
それが「写真屋の作る写真」の仕組みということです。
(富士フィルム株式会社「アルバムカフェ・プロジェクト」より)
なせ、銀写真はキレイで長持ちするのかご理解いただけましたでしょうか?
ちなみに、おうちプリンターなどのインクジェット仕上げの写真は、
紙の表面にインクが付着することで色を付けているので、色素がむき出しです。
そのため、色素がゼラチンのカゴに守られている銀写真に比べたら、
色あせが早く、水にも弱いのです。
何十年という保存性を考えたら、写真屋さんの銀写真プリントが一番オススメです!!
データ化が進み、写真をプリントされない方が増えていますが、
写真は残していくべきもの、
写真はふとしたときに見たくなるもの、
子どもたちが大きくなったときに見返してほしいもの、
友人と、家族と、写真を見ながら団欒するひと時がこれからも続いて欲しい
そんな思いを抱きながら、当店も銀写真プリントにこだわって
これからも"気軽に行ける、なんでも話せる町の写真屋さん"として
続けていきたいと強く願って、今回のフロンティア入替えを決断しました。
これからも5500Rと一緒に1枚1枚丁寧に色確認しながら、
皆様の大切なお写真をプリントいたしますので、
今後とも応援よろしくお願いいたしますm(__)m