2015年06月14日

昨日のフィルムカメラとおさんぽし隊

こんばんは。
昨日は汗ばむほどのとっても良いお天気でしたね晴れ
先月雨でながれてしまった「フィルムカメラとおさんぽし隊」今回は無事に開催できましたるんるん

当店が「フィルムカメラとおさんぽ隊」を始めた理由は…
デジタルカメラが急速に普及する中、フィルムカメラを使われる方がめっきり少なくなってしまい、当店の現像機(35oだけでなくブローニーサイズまで現像できます!)の出番がどんどん減ってしまい、正直、現像機を回転させたいという思いもあったのですが(^^;)

小さい頃からうちで焼かれる写真をずっと見てきた私の個人的な感想として、フィルムカメラで撮った写真の風合いは、デジタルにはないなめらかさがあり、なんだかあたたかくて、優しい感じがして、懐かしくもあり、私はとっても好きなんです。

デジタルが出た当初のプリントを見た私の感想は「なんだこのバキバキ感はw( ̄▽ ̄;)w」と非常な違和感を感じたことを今でも覚えています。
この辺は好みなので、「バキバキ」ではなく「シャープでくっきりはっきりしていていい!」と感じられた方もたくさんおられたと思うのですが(^^;)

さらにデジタル化は急速に進み、写真をプリントする機械も十数年前にデジタルに変わってしまいました。
今もなお昔のデジタル変換されない機械でフィルムをプリントできるお店は名古屋市内では大須の1店舗のみになってしまいました。
なので、今当店で焼いているネガプリントは、フィルムをスキャンしてデジタル変換したものをレーザーで焼き付けてプリントしているので、厳密に言えば、昔の機械よりもバキっとした感じがどうしてもありますが、フィルムをスキャンして色補正する機械もすごくて、軟らかくも硬くも、色味や濃度も、かなりいじれるので、デジタルにはないフィルムの風合いをまずまず表現することはできているのではないかと思っております。

フィルムカメラで撮った写真とデジタルカメラで撮った写真は確実に違うんです。

こちらは六切りサイズの見本として只今店に置いてある写真
000010-thumbnail2.JPG
昨年、店の整理中に未使用の古いブローニーを発見し、スーさんが試しにと中判カメラ「ペンタックス67」に入れて公園へ行って撮影したものなのですが、プリントしてみたところ…
何ともいえない、このなめらかさにスーさんもkemekoもびっくり目
フィルムってやっぱりすごいねぇグッド(上向き矢印)と、押しの弱いスーさんが、お客さまに「ちょっとこれ見て!」とお披露目した1枚でもあります(^^;)

フィルムは色補正の幅もデジタルとは比べものにならないほど広くて深くて…
フィルムを焼くにはまだまだ勉強しないといけないことがたくさんなのですが。。。

こんなにステキなフィルムなのに、残念なことにフィルムで撮った写真を目にする機会はかなり減ってしまったように思います。

もう1つフィルムカメラのいいところは、案外頑丈で少々放置されていても現役で動いてくれたり、動きが悪いところは、いじれば動き出すという点。
商売柄、うちにも古いカメラがごろごろと無雑作に放置されていましたが、機械好きな店主のスーさんは結婚当初タクミカメラに行っては、父から使っていない動くかどうかも分からない古いフィルムカメラを1台、また1台と持ってきて、分解していじくり直して撮影を楽しむということをしていました。
カメラに興味なかった私にスーさんが手渡してくれたカメラは、キャノンAE-1という古いフィルムカメラでした。2人とも旅行が好きだったので、結婚して子共が産まれるまでは、夫婦2人でフィルムカメラを首から提げて、各々心の赴くまま気になったシーンを撮り、撮ったフィルムをタクミカメラに出し、写真に仕上がるまでの間のワクワク感を楽しみ、できた写真を見ながら2人で褒めあい、その後kemekoお得意のアルバムにして、そのアルバムをまたスーさんに見せて「このときあ〜だったよね〜」なんて、想い出話をひたすら楽しむことをしていました。

この写真を「撮ること」、「見せ合うこと」、「アルバムにすること」、すべてが私の癒しの作業になっていたと思います。
DSC01762.JPG
この時代に作った私のアルバム作りの原点にもなっているアルバム、店にサンプルとして置いてありますので、ご興味ある方は見てくださいね!旅行のコネタ含めて語れますのでるんるん

ちょっと前置きが長くなりました…
要するに、フィルムの良さをもう一度皆さんに知っていただきたいなぁという思いからスタートさせたのが「フィルムカメラとおさんぽし隊」なのです。
なので、当店が募る参加者さまはフィルムを知らない全くの初心者からフィルム大好きな方まで、み〜んなでご一緒に気軽に撮影を楽しんで頂けたらと思って企画しております黒ハート

お家に眠っている古いフィルムカメラがありましたら、それを持参してご参加頂ければ、機械好きなスーさんが、興味深々で現役で動いてくれるかどうか見させて頂きます!
フィルムカメラは持ってないけど体験してみたいという方には、当店の古いフィルムカメラをお貸しします。もちろん使い方をスーさんが丁寧にボディランゲージでお伝えするので、ご安心くださいね。分かりにくかったら、kemekoが通訳します(^^;)

そんなこんなで、フィルムに関していろんな思いもあり、今回の参加者さんにフィルムカメラについてkemekoからいろいろ質問しちゃいましたるんるん

質問1.フィルムカメラをはじめたきっかけは?
ひらめきカメラ好きなおじさまからフィルムカメラをもらったことがきっかけで、たまにフィルムカメラを撮るようになった。めんどくさいと思ってたけど、撮ってみたら意外と楽しくて、味があることに気づき、ふだんはデジタルカメラで毎日楽しんでいるけど、年に4〜5回フィルムで撮っている。

ひらめき何か趣味を持たないとと考えた時に、カメラなら撮影のために歩くし運動も兼ねれると思いデジタルカメラでの撮影を始めた。文化センターの写真教室に入ったところ、参加者の1人がフィルムカメラで参加されており、その方のプリントがデジタルとは違い素敵だったので、自分もフィルムカメラを始めてみた。

ひらめき仕事では一眼レフカメラを使っているが、出かける時に持ち歩くには大きすぎるので、コンパクトなフィルムカメラを持ってでかけることが多い。撮った写真を妻に見せたいという想いで撮っていることが多い。

質問2.フィルムカメラの良さ、好きなところは?
ひらめき古い街並なんかを撮る時は、フィルムカメラで撮った方が雰囲気がマッチしてよい。

ひらめきデジタルカメラは暗いところが得意だけれども、強い光には弱い部分もあり、星空を撮る時に使うことが多い。星ごとの色の違いを表現できるのはフィルムだと思う。

などなど…興味深いご意見を伺うことができましたるんるん

そんなこんなで、kemekoの質問タイムを終えて、ようやくおさんぽに出発ダッシュ(走り出すさま)
今回のお題は「気になるものin6月」ということで、このタイトルから連想するものを撮り手の心の赴くままに撮影を愉しんで頂きましたるんるん

快晴でよかった!
000035.JPG

皆さんどこを撮ろうか考えながらウロウロ…しておられます。
000014.JPG

撮りたいところが見つかったようで、がっつり撮影に熱中人ですが…
000016.JPG
通りすがりの人は「何をやっているのかな?」といぶかしげに見ておられます(^^;)

6月と言えばやはりこの花
000019.JPG
光の透け感がステキです!

000026.JPG
木の生命力を感じます。

000030.JPG
木の根元に、こんな可憐な花が力強くさいてます!

000027.JPG
葉っぱいっぱい食べられちゃいました(><)

などなど、皆さんの視点で、心の赴くままに撮って頂いた「気になるものin6月」をプリントした写真を披露しながら、撮った時の気持ちや考えを語って頂き、みんなで共有しました。
DSCF9119.JPG
ファインダーの向こうに見える世界は、人によってまったく違い、何を考え、何を思いシャッターを切るのか、人それぞれの想いが伺えて、とっても興味深く刺激的で勉強になる時間でした!

今回ご参加頂いた方々、ざっくばらんにいろんな想いを語って頂きまして、本当にありがとうございました!
重ねて、夫婦2人そろって本日の結婚記念日をうっかりすっかり忘れかけていたことに気づかせて頂きまして、本当にありがとうございました(^^;)
おかげさまで、シャンパンで結婚13年目を無事にお祝いすることができました揺れるハート

またこれからも、写真を通じてご一緒に愉しい時間が過ごせることを店主共々願っておりますので、よろしくお願いいたします揺れるハート

次回のフィルムカメラとおさんぽし隊は8月を予定しております。
詳細決まり次第、HP・FBで告知いたします。
ご興味頂いた方は、info@takumicamera.comもしくは052-971-3276までご連絡頂ければ、詳細決まり個別に次第ご連絡いたしますので、お気軽にどうぞですかわいい



posted by タクミカメラ at 22:34| Comment(1) | TrackBack(0) | フィルムとおさんぽ
この記事へのコメント
どうも。がっつり撮影に熱中人のhideです。(^^;
撮影モードに突入すると、いつもこんな感じになっちゃうんですよね〜。。。
この後、後ろのご婦人に「紫陽花ではなく何を撮られてたんですか?」と質問されちゃいました(^^;

さて、今回は楽しい時間を提供頂きましてありがとうございました。
家に帰ってから、質問に対して「写真を始めて8年くらいの若造が偉そうに語りすぎたかな〜」なんてちょっと反省したりしてました。(^^;
でも、普段頭の中で何気なく思っていること、感じていることを語って言葉にしてみることで、気づいたこともあったりと本当に楽しかったです。

私にとって、タクミカメラさんは自分の想いがこもった写真を形にしてくれる素晴らしいパートナーだと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。

Posted by hide-photo at 2015年06月15日 06:47
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/141160784
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック